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高校総合体育大会 に参加中!
 4/17河北より。(記事)

 高校の応援団の晴れ舞台となってきた宮城県高校総合体育大会(高校総体)の開幕セレモニーが今年、中止される。
 会場となってきた宮城陸上競技場(仙台市宮城野区榴岡)近くのフルキャストスタジアム宮城で開会式当日の6月3日、プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスの交流戦が行われるため、混乱を回避するのが中止の理由。
 応援団は「目標の舞台」を失うことになり、関係者からは高校応援団の伝統の衰退を心配する声が上がっている。

<切磋琢磨の場>
 開幕セレモニーは55年間続いてきた。6月に開催される県高校総体の開幕日に、宮城陸上競技場で約3時間かけて繰り広げられてきた。
 各校の生徒約1万5000人がスタンドを埋める中、約100校の選手が入場行進。仙台一高、二高応援団のエール交換や、宮城二女高の全校生徒による人文字応援などが恒例となり、応援団同士が切磋琢磨(せっさたくま)する場ともなってきた。

<団員減が心配>
 県高校総体のセレモニーを目標に応援団を組んできた高校も多く、中止のショックは大きい。仙台一高応援団は「応援を披露する大きな舞台がなくなり、応援団員の減少が一気に進むのではないか」と心配する。
 約20年前から人文字で彩りを添えてきた宮城二女高応援団は、すでに今年披露する人文字を決めていた。「楽しみにしてきた生徒が多く、残念だ。校内で人文字を披露するイベントを開催できないか、検討中だ」と、3月まで顧問を務めた若林春日教諭(39)。
 会場の事情は今年だけでなく、来年以降も引き続き懸念される。関係者は今回の中止を「事実上の廃止」と受け止めている。

<代替の場模索>
 主催者の県高校体育連盟(佐藤一雄会長)は「グランディ21(利府町)で5月26日に開催する陸上競技の開会式を高校総体の開会式と考えたい。そこで応援を披露してほしい」と呼び掛けるが、当日は金曜日で参加する生徒は少ないと見る向きが多い。
 県高体連は5月の評議会で生徒の意見を聞く予定だ。
 仙台一高応援団の大道寺隆也団長(17)は「高校の応援文化を残すためにも各校と連携し、代わりのイベントを考えていきたい」と話している。続きを読む