◎宮城４区

＜小高洋さん（３４）＝共新＝／雇い止め経験原動力＞
　ソニー関連会社の期間社員時代の２０１１年４月、震災に伴う事業縮小と契約期間満了を理由に雇い止めを告げられた。撤回を求めて会社と交渉を重ね、１年後に雇用継続を勝ち取った。支援した共産党に活動ぶりを見込まれ、党職員になった。
　「非正規雇用の増大は、大企業優先の政治が招いた。自己責任ではない」。政治には無関心だったが、「震災が人生の転機になった。確信を持って自分の歩く道を見つけた」と言い切る。
　来年の塩釜市議選を目指し、準備していたが「自分のような人間を出したくない」と国政挑戦を決断した。県内の指定廃棄物最終処分場の問題では「住民合意のプロセスが不十分だ」と撤回を求める。
　座右の銘は、サッカーの元イタリア代表ＦＷロベルト・バッジョの「諦めるよりも、夢を見ている方が性に合っている」。塩釜市の自宅に妻有子さん（３３）、長女、次女の４人暮らし。

＜こだか・ひろし＞栃木県那須塩原市出身。秋田県立大システム科学技術学部卒。ソニー労組仙台支部副委員長を経て党塩釜地区委、４区雇用・子育て相談室長。

＜伊藤信太郎さん（６１）＝自前（４）＝／農水産業世界水準に＞
　「震災復興の速度は増したが、道半ばだ」。９月に衆院震災復興特別委員長に就任、塩釜市内で津波に遭った経験を心に留めながら、被災地に熱いまなざしを注ぐ。
　「被災者のニーズが地域によって変わってきている。変化に対応した政策を戦略的に打っていくべきだ」
　２００１年から３期務め、０９年に苦杯をなめたが前回、国政に復帰した。「農業も水産加工業も世界のマーケットに向けた体制作りが必要。この２年の取り組みを、ぜひ継続させてほしい」
　区割り変更で、父宗一郎氏の時代からの地盤・大崎市の一部が他の選挙区へ。党県連会長として１票の格差の平準化を進める立場だが、「昔からの支持者が多く、断腸の思い」と本音を漏らす。
　米国留学時代、映画の脚本執筆や監督を経験した。好きな監督は小津安二郎。東京都港区の自宅で智子夫人（３９）と長男、次男、母の５人暮らし。

＜いとう・しんたろう＞東京都出身。米ハーバード大大学院修了。議員秘書を経て０１年の補選で初当選。元外務副大臣。１３年３月から党県連会長。

＜井戸正枝さん（４９）＝民元（１）＝／無戸籍児問題心砕く＞
　兵庫１区からくら替えし、高校まで過ごした宮城に３０年ぶりに戻ってきた。転機は東日本大震災。当時、同僚議員と仙台市沿岸部を訪ねた。あまりの被害の甚大さに言葉を失った。「古里の復興が私に課せられた使命だ」。決意を固めた。
　政治を志す契機は三男の出産だった。２００２年に現在の夫と再婚し三男を出産したが、離婚後３００日以内に生まれたため民法７７２条に抵触。前夫を父とする出生届を求められ拒否、三男は一時、無戸籍となった。「法律を変えないと救われない子どもがいる」と一念発起した。今も無戸籍児問題に取り組む。
　５児の母親で、子育て、教育の制度充実を訴える。趣味は旅行。「４７都道府県を全て訪れた」と語る行動派だ。夫智樹さん（５５）は三男、四男と神戸市におり、現在は多賀城市のマンションに単身赴任する。子どもの弁当作りのため、神戸に戻ることもあり、多忙な日々を送る。

＜いど・まさえ＞仙台市出身。東京女子大文理学部卒。東洋経済新報社勤務などを経て兵庫県議２期。０９年兵庫１区で初当選。１４年１１月に党宮城４区支部長。

　。。。ＮＨＫで午後８時に伊藤候補の当選確実が出るんじゃ、ねぇ・・・
　とりあえづ、現時点でまとまってはないけど、自民圧勝、なのかね・・・やっぱ。
　宮城県は、５区の安住淳（民主）以外は２−６区まで自民。１区はまだ出てないけども。


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＜最終結果＞投票率４９．１０％　開票終了
当　伊藤　信太郎　自民　前　６８７７３
　　井戸　正枝　　民主　元　３５２４２
　　小高　洋　　　共産　新　１６０４１